駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第7試合・Sフライ級6回戦/○池田寛[レンゴー](判定3−0)早野吉男[尼崎亀谷]●

両者戦績は池田5勝(2KO)8敗、サウスポーの早野5勝(0KO)12敗1分。池田は1月に東京、4月に名古屋と遠征で強豪若手の相手役を務めており、敢え無く連敗中。早野は今年4月に1年ぶりの復帰を果たすも敗退。A級昇格までの1勝が遠い現状だ。
1R。池田が距離を詰め、密着しつつショートで手数稼ぎするがインパクトは今一つ。早野はジャブを出しながら主導権窺うも、スピード不足で相手ペースになってしまう。
ヤマ場無く、いきなりの凡戦ムード。
2R。池田がスピードの差を活かし、前後のステップで攻守のリズムを作る。威力に乏しいがワン・ツー、右ストレートでヒットを重ねてリード確か。
3R。池田はこのラウンドも余裕十分。狙い済ました右ショートでノックダウン。早野の圧力に後退するシーンもあるが、安全策で時間を潰して2ポイントリード。早野は消極的な試合運びに終始。
4R。池田が先手で攻めて主導権ガッチリ。早野は前へ行く姿勢欠け、牽制が上手くない。池田はスピード利して捌くだけの平坦な内容に。ロースコアの展開で互角だが……
5R。池田は捌き中心に右を合わせる事に専念。早野はオープンブロー目立つ非力な攻めに終始し、池田の細かいカウンターも喰って苦しい展開に。
6R。早野は攻勢に出るがスピード不足で空回り。戦意も低く、ガムシャラさが足りない印象。池田はクリンチに逃げつつ、軽打合わせてヒットを稼ぎ、手堅くポイント確保作戦。
公式判定は西山60-54、川上59-55、宮崎59-55の3−0で池田。駒木の採点は「A」60-53「B」60-54池田優勢。
池田がスピード利して主導権キープしたままカウンター一本でポイントアウト。手頃な相手なら6回戦でも通用しそう。ただ、決定力不足は痛い。
早野は地力不足の上に戦意も乏しい印象。ズルズルとポイントを失い、ダウンまで。これでは勝てる試合も勝てない。