駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部総括

前座6試合が1試合を除いて全て2R以内にKO決着するという、稀に見る超高速の進行となった。セミもTKOで終わり、メインはこれからという所で試合打ち切り。終わってみれば、所要時間はなんと1時間40分。旗揚げ間もない頃のパンクラスを髣髴とさせる超短時間興行になってしまった。筆者がここ数年通い詰めた中でも間違いなく最短記録である。前座はルーキーや未勝利選手中心だったので、ある程度はKO決着するだろうと思っていたが、まさかここまでとは……。興行終了後、筆者は知人の選手の控室を尋ねてから一旦新大阪駅へ引き返したのだが、途中の歩道橋で、恐らくセミ・メイン目当てであろう、チケットを封筒から出しながら歩いていた人たちとすれ違い、ちょっと気まずい思いをした(苦笑)。他にも「時既に遅し」な方もいらっしゃったのではないだろうか。気の毒と言う他ないが、やはりプロボクシング興行は出来るなら第1試合開始から楽しんでもらいたいもの。安くはないチケット代、骨の髄までしゃぶらなければ損だと思うのだが。
余談が過ぎた形となったが、試合内容ではセミがベストバウト。特に勝った楠は、ここ数年ほど西日本地区での試合で良い結果と内容が残せていなかったが、今日は絶好調と言えるデキだった。前座では第1試合で滑らかな動きを見せた角谷が出色。是非とも来年は新人王戦線で活躍してもらいたい。