駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第9試合・Sライト級10回戦/○闘将青木誠[Gツダ](3R1分26秒KO)古橋秀之[JM加古川]●

闘将青木誠は8勝(4KO)7敗2分の戦績。02年にデビュー、4回戦時代は新人王戦で2年連続初戦敗退、B級昇格に8戦を要するなど長い足踏みを強いられるが、当時敗れた相手は全員後のA級選手ばかりで巡り合わせの悪さに同情の余地も。6回戦は3戦でクリアして順風を捉えたかに思えたが、A級昇格後は昇級緒戦をタイ人相手に飾った後は日本ランカー経験者とのハード・マッチメイクで3連敗。07年12月、東京遠征で6回戦ながらTKO勝利して1年3ヵ月ぶりの勝利。その勢いで08年5月にA級未勝利の選手相手ながら1RKOで初の8回戦勝利を飾っている。
古橋は17勝(11KO)18敗3分。92年デビューの大ベテランで、93年までで6勝1敗1分の高勝率でA級昇格。その後は勝ち負けを繰り返す戦績が続くも、97年には日本Sライト級7位にランクされ、当時の王者・新井久雄[陽光アダチ→現レフェリー]に挑戦している(3RTKO負け)。その後も年1試合以上のペースで現役生活を続行しているが、03年9月の勝利を最後に現在5連敗中。現在35歳、来年に迫った定年を前に1つでも白星が欲しい。
1R。古橋は牽制気味にジャブを突いて主導権窺うが、間もなくなし崩し的に断続的な打撃戦へ突入。スピードとパワーで勝る青木が、不発を目立たせながらも打ち勝ってリードを確保。
2R。フックの単発、2連打中心の打ち合い。終始青木が優勢で、ラウンド終盤にはノックダウンするが、詰め切れずにKOを逃す。
3R。同様の展開が続く。青木は大味な打撃戦の末にフック連打を浴びせまくって、最後も左フックでノックダウン。古橋は立ったが、宮崎主審が10カウントを数えた。
青木が地力優位を活かしてKO勝ち。今日も相手に恵まれた感はあるが、これで自信をつけて地力強化につなげたい。
古橋はスピード、パワー両面で衰えが顕著。8回戦では通用するかどうかギリギリの線。