駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-08-10から1日間の記事一覧

興行全体の総括

9試合中7試合がKO決着という、ハイライトシーン連発の爽快感溢れる興行に。長時間を覚悟していたが、2時間半程度で全試合が終了し、観客にとっては満足度の高い興行になったことだろう。率直に言って「大当たり」である。 ベストバウトはセミとメインを…

第9試合・Sライト級10回戦/○闘将青木誠[Gツダ](3R1分26秒KO)古橋秀之[JM加古川]●

闘将青木誠は8勝(4KO)7敗2分の戦績。02年にデビュー、4回戦時代は新人王戦で2年連続初戦敗退、B級昇格に8戦を要するなど長い足踏みを強いられるが、当時敗れた相手は全員後のA級選手ばかりで巡り合わせの悪さに同情の余地も。6回戦は3戦でクリアし…

第8試合・フェザー級8回戦/○山本敏充[江坂](4R2分21秒TKO)松村勝[ウォズ]●

山本は9勝(8KO)2敗1分のサウスポー。05年デビュー、この年を連続TKO勝ちして翌06年には新人王戦にエントリー。3連続KOを含む5連勝で西軍代表となるが、全日本決勝には加治木了太[協栄]に惜敗。07年には4月に8回戦で復帰戦勝利を収めてから、ここ…

第7試合・ライト級6回戦/○天堂雅之[尼崎](6R1分54秒TKO)奥西章平[大星森垣]●

両者戦績は天堂9勝(6KO)3敗2分、奥西7勝(6KO)2敗。天堂は04年のSフェザー級西軍代表。05年5月の勝利を最後にフェイドアウトし、一時期は所属ジムの非常勤トレーナーを務めていたが、昨年に現役復帰を決意し、長い時間をかけて調整して来た。 対する奥…

第6試合・フェザー級契約ウェイト(56.0kg)6回戦/△安本祐太[尼崎亀谷](判定1−1)永田浩司[ウォズ]△

両者戦績は安本5勝(3KO)5敗2分、永田5勝(0KO)3敗2分。安本は昨年10月ドロー以来の復帰戦。永田は昨年の西日本新人王準Vだが、今年3月に再起失敗し、今回がリスタートの場。 1R。永田がミドルレンジから左右フック中心に手数先行。クリーンヒットこ…

第5試合・Sバンタム級4回戦/△安宅徹也[明石](判定1−1)上村徹[ワイルドビート]△

両者戦績は安宅2勝(1KO)4敗、上村3勝(1KO)2敗。安宅は昨年3月以来の復帰戦。上村は新人王緒戦敗退からの再起を賭ける。 1R。ディフェンス巧者の両者による、手数豊富・ヒット数僅少の打撃戦。クリーンヒットの無い展開が続いたが、ラウンド終盤、上村…

第4試合・Sライト級4回戦/○久住一将[尼崎亀谷](4R0分22秒TKO)高山英次[オール]●

両者戦績は久住1勝(1KO)1敗、高山は未勝利3敗。久住は新人王戦緒戦で秒殺KO負けを喫して以来の再起戦。高山は昨年3月以来1年5ヶ月ぶりの復帰となる。 1R。クロスレンジ乱打戦。久住がボディ中心に手数、ヒットをまとめて確実にリードを広げる。高…

第3試合・フライ級4回戦/○山本直輝[塚原京都](1R1分56秒KO)倉本昌紀[ワイルドビート]●

両者戦績は山本3勝(2KO)5敗2分、倉本2勝(0KO)1敗。両選手とも4月に新人王戦1回戦敗退からの再起。 1R。山本が圧力かけ、左右フック中心に小気味良くヒット連発。しかし倉本もステップ使いつつ、的確な迎撃で一旦はヒット数で逆転する。しかし山本は…

第2試合・フェザー級4回戦/○藤木孝史[新日本大阪](2R1分02秒TKO)中坂正人[千里馬神戸]●

両者戦績は藤木2勝(2KO)1敗、中坂1勝(1KO)3敗3分。藤木は4月に新人王緒戦で強敵相手に敗れ、これが再起戦。中坂は今年3月以来の再起戦。 1R。中坂が左ジャブ、左右フック連打で先手。だが藤木もアグレッシブに圧力攻めを展開し、左ボディ、右アッパ…

第1試合・フライ級4回戦/○孫田敏晴[レンゴー](1R1分29秒KO)大田朋徳[SFマキ]●

両者戦績は孫田2勝(2KO)4敗2分、大田2勝(1KO)2敗。孫田は昨年11月以来の再起で、現在連敗中。大田は新人王緒戦敗退以来で、こちらも再起戦。 1R。孫田は、大田の甘いガードを咎めてショートレンジから左でヒット連発。大田も孫田の守備の穴を突こうと…

興行の概要&雑感

年3回のペースで開催されている風間ジムの定例興行が、今回も常打ち会場の阿倍野区民センターで開催された。全9試合・計50Rは昼1回興行とはいえ、なかなかのボリュームである。前回興行からグリーンツダ所属の闘将青木誠を看板選手に据えているが、今回…