府立第二興行総括

４回戦は全試合ＫＯ決着の良いリズム、興行後半に入ってもセミまでは熱戦続きで客席が多いに盛り上がったが、メインがそれを帳消しにしてしまう大凡戦。勝利への意欲に乏しいタイ人相手に、ホスト役の日本人選手が消極策を採っていて面白い試合になるはずもなく、試合半ばで客席を立つギャラリーが続出する“惨事”となってしまった。勝った宮崎も試合後のインタビューでは反省しきりであり、筆者から更に苦言を呈す必要も無いだろうが、ともかく次回こそは観客を沸かせる試合を願いたいものだ。
この日は水本も勝ってＡ級選手の頭数が揃って来たことだし、今後は試合内容の良かった選手を優先的に次回興行のメインへ抜擢するなど、ジム内競争を促すようなプランがあっても良いのではないだろうか。僭越ながら筆者からは、次回はメイン＝橋詰、セミ＝上谷という並びを所望しておく。
前座では第１試合で迫力あるＫＯシーンを演出したルーキーの岩元を特筆しておく。プロ緒戦にしては垢抜けた動きだったし、今後の成長と新人王戦等での活躍が楽しみだ。