駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・Sフェザー級契約ウェイト(58.0kg)4回戦/○水谷充希[千里馬神戸](3R2分51秒TKO)西永哲也[進光]●

水谷はデビュー戦、サウスポーの西永は1月に初勝利を上げて以来のリングで、1勝(0KO)2敗の戦績。
1R。水谷はスピード感今イチだが、圧力かけつつワン・ツー中心の攻勢。西永は今回アウトボックス戦術。鋭い左で先制するが、狙い撃ちに時間をかけ過ぎるうちに低いガードを咎められ、水谷の右ストレートをクリーンヒットされて効いてしまう。それからは後手に回って水谷が優勢に。
2R。キャリアで勝る西永が主導して試合が進むが、消極的な所がここでも出て戦果に乏しい。ワン・ツーを何発かヒットさせるが、後手に回したはずの水谷に反撃されて、逆に受けに回る場面も。
3R。このラウンドも西永のペースだが、相変わらず精度不足を補完するための狙い撃ちに時間をかけ過ぎ手数不足。有効打を決めてチャンスを掴むが、ラッシュに出るや乱雑な連打に終始して決められず。水谷は足を使って受けに回る我慢の時間が続いたが、終了ゴング前にカウンターの右ストレートで一撃ノックダウン。西永は何とか立つが足元覚束なく、カウント9でレフェリーに止められた。
水谷は主導権を手放して自分のボクシングがなかなか出来なかったが、相手の拙い試合運びにも助けられてワンチャンスを拾って逆転KO勝ち。ルーキーにしてはバタついた所も無く、落ち着いてはいたが、動きのキレや鋭さといったものが余り感じられなかった。
西永はデビュー戦時のアウトボクシングに戻してみたが、手数が出ずにスピードとインサイドワークで奪った主導権を戦果に繋げられず。ガードの低さと頭の動かない守備も災いして、有利な展開から一発でひっくり返されてしまった。