駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・Sフライ級4回戦/●斉藤大祐[エディ](4R2分50秒TKO)満井雄士[尼崎亀谷]○

両者戦績は、斉藤1勝(1KO)無敗、満井未勝利1敗。斉藤は今年5月にKO勝ち、満井は昨年12月にKO負けと明暗分けている。
1R。デビュー戦で守備難が目立った両者、ガードを意識するのだが、やはり穴が目立つ。乱打戦の中で斉藤が、満井のガードの横から巻き込むフック攻勢で側頭部を攻める。満井もラウンド終盤に反撃をまとめて追い上げ。
2R。やはり共にディフェンスの甘さは否めない。ケンカ上等状態の乱打戦となり、ラウンド前半は互角。だが後半になって斉藤が失速して満井の攻勢が活き始める。最後は圧倒するシーンも。
3R。このラウンドも激しい乱打戦。拙守ゆえのハイスコア戦の中、終了ゴング前に満井が連打から右フックに繋げてノックダウン。斉藤は立ち上がった所でゴングに救われた。
4R。残存体力で勝る満井の優勢。要所で打ち勝ってリードを広げる。ダメージの残る斉藤は反撃も弱々しく、逆転の見込みが無い状況。連打を浴びに浴びる敗勢のまま時は過ぎ、試合終了目前になって漸く松田主審が止めた。“前科”のあるレフェリーだが、この止めるタイミングは遅きに失した。
満井がリスキーな打ち合いを制して勝機を掴み、TKOで初勝利。守備難は明白だが今日は体力で押し切った。
斉藤は1Rこそ優勢にまとめたが、2R以降は打ち負けるシーンが多くなり、3Rにはダウン。4Rに至っては時間の問題と言うような敗勢で、最後は力尽きた。