駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-07-21から1日間の記事一覧

興行全体の総括

興行の目玉となるべき女子の試合が散々な内容。メインは完全なミスマッチで夛田の技術・能力が発揮される前に終わってしまったし、前座4回戦の安藤×大内戦は技術に乏しい手数合戦に終始し、非力な女子アトム級の悪い所ばかりが目立ってしまった。亀田三兄弟…

第10試合・アトム級8回戦/○夛田悦子[フュチュール](1R0分31秒TKO)ノンレック・シットソーンピチャイ[タイ国]●

夛田はJBC戦績1勝(0KO)無敗。00年ごろからアマチュア女子ボクシングで全国区の活動を開始し、06年・07年と全日本大会でライトフライ級連覇。プロ興行でエキシビジョン出場を重ね、JBC公認直後にプロライセンスを取得し、今年5月にタイ人相手に初勝利…

第9試合・ライト級6回戦/●大本健[ヨシヤマ](判定0−3)竹中聡[大鵬]○

両者戦績は大本5勝(3KO)6敗、竹中5勝(2KO)5敗1分。大本はB級昇格後連敗していたが、昨年12月に初勝利。竹中は3連敗中だが、強敵相手との試合が続いており、前回は日本ランカーの鮫島康治[Gツダ]に善戦健闘した。 1R。両者ジャブ起点にストレート、…

第8試合・Sバンタム級契約ウェイト(55.0kg)6回戦/●松本一男[森岡](5R2分09秒TKO)松井博史[奈良]○

両者戦績は松本5勝(2KO)1敗でサウスポー、松井も5勝(2KO)1敗。松本は今年3月に、松井は4月にそれぞれB級初勝利を挙げている。 1R。松本はロングレンジから牽制しつつ、機を見て飛び込んでゆくトリッキーなスタイル健在。ボディや軌道がヒット直前で…

第7試合・バンタム級6回戦/○西澤辰彦[北陸イシマル](判定3−0)高橋裕幸[陽光アダチ]●

両者戦績は西澤4勝(2KO)2敗、高橋4勝(2KO)6敗1分。西澤は3月の京都興行に続いての西日本遠征。高橋は6月にB級緒戦で敗れて、短期間で再起した。 1R。高橋がややラフな攻勢でつっかける。右ストレートをクリーンヒットさせてチャンスを掴むが、その…

第6試合・アトム級4回戦/●安藤麻里[フュチュール](判定0−3)大内さくら[シャイアン山本]○

安藤はJBCデビュー戦、大内は5月の女子興行で判定勝ちし、1勝(0KO)無敗。 1R。クロス〜ショートレンジ乱打戦。共にこの階級らしく非力で決め手欠ける内容。大内が僅かに打ち勝つが微差の範囲。 2R。このラウンドも打撃戦。一本調子な展開の中で大内…

第5試合・Sフライ級4回戦/●斉藤大祐[エディ](4R2分50秒TKO)満井雄士[尼崎亀谷]○

両者戦績は、斉藤1勝(1KO)無敗、満井未勝利1敗。斉藤は今年5月にKO勝ち、満井は昨年12月にKO負けと明暗分けている。 1R。デビュー戦で守備難が目立った両者、ガードを意識するのだが、やはり穴が目立つ。乱打戦の中で斉藤が、満井のガードの横から…

第4試合・Sフライ級4回戦/●福永雅英[ヨシヤマ](判定0−3)藤井雄也[大星森垣]○

未勝利同士の対戦。両者戦績は福永2敗、藤井3敗。福永は昨年5月以来、藤井は今年3月以来の試合。 1R。両者オープンブロー気味のショート連打と体のバランスが崩れたストレートの打ち合い。いかにも戦績通りの内容。福永がラウンド前半手数攻めで圧倒す…

第3試合・Sフェザー級4回戦/●菊池幸三[守口東郷](判定0−3)清水和也[塚原京都]○

両者戦績は菊池1勝(0KO)2敗、清水1勝(1KO)1敗。菊池は昨年5月以来、1年2ヶ月ぶりの再起戦。清水は4月に新人王予選で敗退しており、こちらも再起戦。 1R。激しい乱打戦。共に守備意識低く、ヒットの応酬となる。ハンドスピードで勝る菊池がリードす…

第2試合・Sフェザー級契約ウェイト(57.5kg)4回戦/●毛利哲也[エディ](3R1分30秒KO)ミッキー高山[進光]○

共に未勝利の両者、戦績は毛利が1敗2分、高山が4敗。毛利は今年3月、4月と連続ドロー。高山は今年3月の試合で優勢に立ちながらも打たれ弱さが出て逆転負けを喫した。 1R。ロング〜ミドルレンジで睨み合いつつ、単発強打の打ち合い。高山が先手で攻め…

第1試合・バンタム級4回戦/○中谷聡一[ヨシヤマ](判定3−0)岩瀬徹也[SFマキ]●

両者戦績は中谷1勝(1KO)2敗、岩瀬1勝(1KO)4敗。中谷は新人王戦緒戦敗退以来の再起戦、岩瀬は今年3月の京都興行でプロ初勝利を飾った。 1R。岩瀬は守り重視のスタイルだが捌き切れず、反撃も迫力不足。中谷はマイペースで強打攻勢を仕掛け、近距離での…

吉山博司・松本憲亮の両エースが第一線を退き、自主興行ブランド「南国奄美ハブFight」が休止状態にあったヨシヤマジム。しかしこの春に女子専門ジムとしてJBC加盟を果たした京都のフュチュールジムと提携する形で新たな興行ブランドを立ち上げた。トップ…