駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第9試合・ライト級6回戦/●大本健[ヨシヤマ](判定0−3)竹中聡[大鵬]○

両者戦績は大本5勝(3KO)6敗、竹中5勝(2KO)5敗1分。大本はB級昇格後連敗していたが、昨年12月に初勝利。竹中は3連敗中だが、強敵相手との試合が続いており、前回は日本ランカーの鮫島康治[Gツダ]に善戦健闘した。
1R。両者ジャブ起点にストレート、フックの打ち合い、当て合い。共に断続的にヒットを奪い一進一退の攻防戦。決定的シーンを作れず互角。
2R。竹中はワン・ツー、左dk中心にショート連打やボディフックでヒットを稼ぐ。大本も右ストレート、フック中心に反撃するが、連打を打ち切れず数的劣勢。
3R。スピードで勝る竹中が小気味良く手数を重ねてヒットに繋げる。大本は断続的に右ストレート、左フックで反撃し、終了ゴング前にはロープに詰めての攻勢で必死の挽回。
4R。このラウンドも際どい。竹中はやや失速し、大本の右攻めを捌き切れず苦しいが、そこから必死にボディ中心の反転攻勢。ダメージ量は大本だがヒット数は竹中で際どい形勢。
5R。このラウンドも大本が先制。重い右で竹中を弾き飛ばすが、その竹中も激しい抵抗を見せて手数とヒット数を稼ぐ。ラウンド終盤には有効打からロープ際の猛ラッシュに繋げた竹中が逆転。大本は苦しそうにクリンチへ逃げてダメージあからさま。
6R。互角の打撃戦からスタート。しかし竹中が左をクリーンヒットして優位に。大本も圧力かけつつ手数ふるって必死の抵抗も、竹中にもう1発痛打を浴びせられて万事休す。
公式判定は坂本59-57、半田59-57、宮崎58-56の3−0で竹中。駒木の採点は「A」58-56「B」59-58で竹中優勢。
真向勝負の殴り合い。竹中は手数でリードし、判り易いヤマ場を作ってジャッジに力強くアピール。しかし今日は点差ほどの優位は見られず、今後に課題も残した。
大本は右強打で各ラウンドも一旦はリードするのだが、手数不足でアドバンテージを守れなかった。今日は惜敗と言っていい内容だが、依然としてB級では分の悪い勝負が続いている。