駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行全体の総括

興行の目玉となるべき女子の試合が散々な内容。メインは完全なミスマッチで夛田の技術・能力が発揮される前に終わってしまったし、前座4回戦の安藤×大内戦は技術に乏しい手数合戦に終始し、非力な女子アトム級の悪い所ばかりが目立ってしまった。亀田三兄弟ブームでもそうだったように、話題性だけで客が呼べるのはほんの一時で、凡戦を二度、三度と繰り返せば、今は快くチケットを買ってくれている後援者もやがて会場に足を運ばなくなってしまう。女子選手の集客力は興行で苦戦しがちなボクシング界の希望の糸であるだけに、これを簡単に切るような真似はしてもらいたくない。人材不足でマッチメイクが困難などの事情もあるのだろうが、残念ながら今は甘えが許される時期ではないのだ。
そして今日は男子勢も戦績が伸び悩む選手が多く出場した事もあり、試合のクオリティ面では今ひとつ。ピックアップするなら第8試合、トリッキーなボクシングで試合を引っ張った松本と、ワンチャンスを逃さず大逆転を決めた松井の奮闘を特筆しておく。