フェザー級

決勝進出者＆今期戦績

• 中野利保[ウォズ]　４勝(2KO)１敗　サウスポー
  • 西日本１回戦　VS兵頭健一[大星森垣]○（判定３−０／40-35.40-35.39-36）
  • 西日本２回戦　VS高埜剛[尼崎亀谷]○（３Ｒ０分23秒ＴＫＯ）
  • 西日本準決勝　VS川島潤也[金沢]○（判定２−０／39-38.39-38.38-38）

• 大堀晃司[井岡]　５勝(3KO)１敗　
  • 西日本１回戦　VS安田善郎[大鵬]○（３Ｒ１分09秒ＴＫＯ）
  • 西日本２回戦　VS王田尚史[千里馬神戸]○（判定２−１／40-37.39-37.38-39）
  • 西日本準決勝　VS北田竜統[JM加古川]○（４Ｒ０分26秒負傷判定２−１／39-37.39-38.37-38）

試合展望

攻撃タイプがズラリと揃い、しかも最多エントリーの激戦区となったフェザー級。優勝候補の本命と対抗を撃破して波乱の立役者となった中野と、昨年の不甲斐なく初戦敗退した雪辱を果たすべく、渋太い試合振りで白星３つを並べた大堀の対戦となった。
中野は被弾を重ねてもお構い無し、ガードを低く下げた両腕をブンブン振り回す超攻撃型スタイルで１〜２回戦を文字通り腕ずくで突破したが、準決勝はややスケールダウン。ヒット数で見劣りし、実に際どい採点に救われた。ここに来て戦い方に迷いが見られるのが気掛かりである。大堀はハンドスピードと精度を兼ね備えた、いかにも重そうな強打のコンビネーションでアグレッシブに攻め立てるスタイル。ただ、上体の動きが堅く、スピードにも欠ける面があって、ディフェンスの反応が遅れがち。「打たせずに打つ」が難しい現状である。
この試合、中野がどういった戦術を採るかで随分と内容が変わって来そうだが、ハンドスピードで勝る大堀が着実にヒットを重ねて先手を獲る可能性が高い。しかし、パンチ力で勝る中野も、打ち終わり狙いで応戦してジワジワと追い上げて行くだろう。総合力では大堀が少々上回るが、KOやノックダウンの可能性が高いのは中野の方。勝ち負けの予想は非常に難しく「ほぼ互角」の直前情勢だ。中野はこの土壇場で弱気は禁物。