第２部第４試合・Ｓライト級４回戦／●神野桐玄[六島]（判定０−２）松原勇太[正拳]○

両者戦績は神野３勝(1KO)２敗、松原２勝(1KO)１敗５分。神野は連勝中だが昨年12月以来久々のリング、松原は８月に３年ぶりの復帰を果たしたばかりである。
１Ｒ。膠着気味のショート〜クロスレンジ打撃戦。神野が左で主導権を窺うが、松原がワン・ツーをヒットさせて見せ場。神野は距離が合わずやり辛そう。
２Ｒ。このラウンドも神野は左で牽制。ミドルレンジをキープしようと意識しつつ右ストレートで有効打。松原はラウンド序盤に右を当てたが後が続かず。神野はジャブで主導権を維持して小差をキープした。
３Ｒ。同様の展開。松原は強行突破狙うが、膠着気味の打撃戦へ。渋太く攻勢点を稼ぐ松原に対し、神野も受身になりつつも手数を返した。
４Ｒ。松原が強引に密着。圧力をかけてフックで先制し、クリンチ状態の中でショートを追加して戦果を確保。強引さがどう見られるか微妙だが、神野の近距離での試合の拙さも悪目立ちした。
公式判定は原田39-37、半田39-38、坂本38-38の２−０で松原。駒木の採点は「Ａ」39-37「Ｂ」39-38で松原優勢。
松原が強引な密着からのフックで有効打を決めポイントアウト。ラフさが目立ちすぎると６回戦では採点も厳しくなるだろうが、勝ち味の遅かった以前の印象は払拭されつつある。
神野は得意の左をクリンチに封じられ、苦し紛れのパンチが目立ってしまった。スピードと駆け引きに課題が残っている。