第１部第１試合・ミニマム級４回戦／●松本直樹[大阪帝拳]（判定０−２）岩橋裕馬[森岡]○

両者戦績は松本１勝(0KO)１敗、岩橋２勝(0KO)１敗。松本は８月のデビュー２戦目で初勝利して間を置かずに３戦目。岩橋も８月に２勝目を挙げて、短期インターバルで３勝目を目指す。
１Ｒ。両者スピード感溢れ、守備の上手さが目立つ。ヒット数の少ない展開の中で松本が圧力をかけていくが、打ち終わり狙いの岩橋がジャブで軽打を稼ぐ。松本はフック、アッパーが当たれば面白いが。
２Ｒ。松本が圧力かけるが、このラウンドもフック、アッパーは岩橋のボディワークに捌かれて不発。そこへ岩橋の回転利いたコンビネーションが決まってヒット数大差。松本は攻勢点とボディブローで食い下がるが。
３Ｒ。岩橋はロープを背負い続けるが、ボディワークで松本を翻弄しつつ要所で軽打を決めて小差リードか。アグレッシブさでは明らかに松本だが、空振りの多いのがどうか。
４Ｒ。岩橋のアウトボクシングが試合を主導。アグレッシブな松本の連打を捌いてはカウンターを決める。松本は手数こそ出ているが、ガードの上にも当てさせてもらえない。
公式判定は半田40-37、坂本39-38、野田38-38の２−０で岩橋。駒木の採点は「Ａ」40-36「Ｂ」40-38で岩橋。
両者６回戦クラスのハイレベルな攻防。岩橋はスピード、守備力、回転力、ハンドスピードといずれも水準以上で、目に見えて強くなっている。ただ、このファイトスタイルは攻勢点重視のジャッジには嫌われそうで、物足りないパンチ力の強化が今後のカギ。
松本も４回戦ボーイとは思えないスピードで食い下がったが、空振りばかりで攻勢点だけのアピールに留まった。今日は相手が一枚上だったが、そこらの選手が１勝２敗の選手と思って舐めてかかると、たちまちキャンバスに這わされるだろう。