駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第2試合・Sフライ級4回戦/●角田大地[大阪帝拳](4R0分35秒TKO)仲田雅宗[八尾]○

角田はこれがデビュー戦。仲田は2勝(0KO)2敗のサウスポー。仲田は新人王戦に出場するも6月の2回戦で後の覇者・加藤毅に敗退。これが再起戦。ちなみに角田は「すみだ」と読むそうだ。
1R。ショートレンジで打撃戦中心。角田はルーキーにしてはスムーズな動きを見せ、手数も多いが、パンチは「打つ」だけといった感じで、ガードも下がり気味。仲田は落ち着いて立ち回り、右で有効打を奪うなど要所を押さえてポイント確保。
2R。クロスレンジ打撃戦。仲田が落ち着いた攻守でキャリアの差を見せ、右フック中心にヒットを多数。角田は無我夢中で目の前の状況に立ち向かうので必死、という印象。
3R。このラウンドも同様の展開。角田が右ストレート1発決めるが、仲田の左ストレート、フックが優位。クリンチが増えて泥仕合気味になるが、仲田がヒット数優勢のまま押し切る。
4R。体ごと浴びせかかる角田に対し、仲田はショルダーブロックで対処しつつ右カウンターをクリーンヒット。追撃が決まった所でタオルが投入されてTKO。
仲田はキャリアの差を見せ付けて完勝のTKO勝ち。長所と欠点いずれも相変わらずだが、今日は落ち着いていた。
角田はルーキーらしい粗が見え隠れ。必死さは窺えたが、それだけではプロのリングで通用しなかった。デビュー戦でいきなりサウスポーというのも酷な条件だったし、地力面はオーソドックスの相手との試合を観てから判断したい。