第１部第３試合・ライト級６回戦／△竹中聡[大鵬]（判定１−１）池田善彦[Ｇツダ]△

両者戦績は竹中６勝(2KO)５敗１分、池田５勝(2KO)３敗１分。竹中は４月に日本ランカー・鮫島康治[Ｇツダ]に健闘惜敗した後、７月にＢ級初勝利。池田は２月に４回戦選手相手に勝利しているが、６月はアマ出身の伊波・ファン・カスティーヨ[真正]のデビュー戦相手を務めて判定負けした。
１Ｒ。池田がアグレッシブに出て、圧力手数攻勢。精度のある連打をビシビシ当ててリード。竹中は捌こうとするが中途半端な守備で劣勢に。ラウンド終盤に漸く前へ出たが挽回には至らず。
２Ｒ。池田の上下に上手く散らした手数攻めがよく機能。ボディワーク乏しい竹中は被弾が多く、反撃も単発気味で数的劣勢。竹中は欠点ばかりが出ている印象。
３Ｒ。竹中はアグレッシブに出て、ここから試合のリズムが変わってきた。池田も相変わらず好戦的だが、馬力とパンチ力で勝る竹中が主導権奪取。ラウンド終盤には竹中が次々と有効打、クリーンヒットを奪って大差リード。
４Ｒ。竹中ペース。池田の手数をダッキングで捌きつつ、強引に右ストレート、左フックでクリーンヒット・有効打。被弾するも構わずにパンチ力で強引に突破する竹中の勝ちパターンにハマって来た。
５Ｒ。池田は更に手数を増やし、激烈なパンチ数に。空振りも多いが、竹中に反撃の余地を与えず。竹中も何とか隙を見て右ストレートを狙い打つが戦果に恵まれず、逆にワン・ツーをクリーンヒットされて劣勢。
６Ｒ。池田の猛烈な手数を、竹中はダッキングしながらの右強打で対抗。スタミナ十分の池田が手数で大差も、ラウンド後半から竹中のカウンターが決まって極めて際どい形勢に。

公式判定は坂本58-57（竹中支持）、宮崎58-57（池田支持）、野田57-57の三者三様ドロー。駒木の採点は「Ａ」57-57イーブン「Ｂ」58-57池田優勢。
竹中の良い所と悪い所が両方出た試合。考え過ぎで守勢に回った１〜２Ｒと、それ以降では別人のような試合振りだった。池田はスタミナを活かして手数豊富に攻めた。６回戦相手でも戦える目処は立ったが、序盤のリードを守り切れない辺りが現状の限界を示してもいる。