第８試合・バンタム級10回戦／○馬野晃[ハラダ]（１Ｒ１分40秒ＫＯ）松原章訓[倉敷守安]●

馬野は９勝(4KO)２敗の戦績で日本バンタム級11位。05年７月にデビュー、持ち前の強打を活かして４連勝、06年の西日本新人王戦で準決勝まで進出するが山本幸史朗[ウォズ]に接戦を落として敗退。しかし６回戦で間もなく再起し、山本にもリベンジを果たしてＡ級昇格を果たす。Ａ級では07年４月の昇格緒戦に敗れたが、その後３連勝。持ち前のパンチ力を活かしたスタイルがハマり始めており、充実一途の近況である。
対する松原は７勝(1KO)７敗２分。01年デビュー、新人王戦には参加せず積極的な試合出場を重ね、03年までに４勝３敗でＢ級昇格。その後は３連敗を喫し、一度４回戦から出直しを強いられたが、05年から戦績が整い始めて08年３月に漸くＡ級昇格を果たした。前回８月は名越光紀[新日本大阪]相手にドローとし、初の８回戦を無難にこなしている。ただし７勝と２つのドローは全て中国・四国地区のホームで挙げたもので、今後は“内弁慶”状態からの脱却が課題か。
１Ｒ。牽制気味のジャブ、フックの突き合いで開始となるが、間もなく馬野が攻勢。左ショートフックがクリーンヒットして早くも１度目のノックダウン。再開直後にも左フックを追加してロープダウンに追い込み、すかさずトドメを刺してレフェリーストップ勝ち。圧勝！
馬野が攻撃力に磨きをかけて100秒で事実上の３ノックダウン。強烈なパンチ力は、今となってはノーランカーには止め切れないだろう。一時は停滞していたが、一連の勝利で自信をつけたのか、実に強力なファイターに育って来た。
松原は自分のやりたい事をする前に圧倒されて為す術無く攻略された。今日はどうにもならなかった。