駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

井岡ジムの自主興行「チャンピオンズヒート」が旗揚げから丸1年を迎えた。今年だけでも2月、6月に続いて3度目の開催ということで、完全に運営も軌道に乗った様子である。西日本業界随一とも噂される一般会員数と、層の厚い後援組織によって経済的な基盤が堅固というのが大きな強みだろう。マッチメイクの主導権を握ったことで2人のランカーも誕生し、興行の存在意義も高まるばかりである。今回の観客動員も上々で、会場の府立第2が完全なフルハウスとなっていた。
さて、メインカードは今回も宮崎亮が抜擢された。前回、OPBFランカーを撃破した実績により東洋・日本の両方でランクインした今回は初のランキング防衛戦。相手は創設以来の男子無敗記録を伸ばしている真正ジムの軽量級ホープ山田卓哉。受けて立つ立場になって、どういった戦い振りを見せてくれるのか注目の一戦だ。そしてセミには、こちらも日本ランカーとなった橋詰知明が内海俊忠[姫路木下]と相見える、マニア注目の一戦。スピードには定評のある橋詰だが、ハードパンチャーとして定評のある内海の強打をどう捌くかが勝負の鍵となるだろう。その他前座カードもA、B級の好カードが揃い、全8試合計52Rの大ボリュームのマッチメイク。ホスト役の井岡勢には長時間興行を内容で引き締めるノルマも課せられた。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。