駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

今年もまた「ボクシング界で一番熱い日」がやって来た。3月から始まった新人王戦線の終着点、全日本新人王決勝戦である。今年は幸いにも出場選手の棄権が無く、全12階級で試合が行われる。全て5回戦なので計60Rの長丁場である。一昨年の基準なら72Rになっていた所で、日曜夕方開始の興行としてはボリューム過多の感が否めない。賛否両論ある5回戦制の導入も、少なくとも今年に限って言えば幸いだったと言うべきだろう。また、週末の後楽園ホールは、昼夜二部制で主にプロレスに貸し出されるのだが、全日本決勝の日ぐらいは全日ボクシングに明け渡してもらって15時スタートぐらいで良いような気もする。
さて、我らが西日本勢は7人の出場。西軍の過半数は占めているが、今年は西軍決勝シードの“当たり年”だっただけに、手薄な陣容と言わねばならない。とはいえ、トーナメントを戦う中で地力をつけている選手もおり、3年ぶりの実力による全日本新人王獲得も十分望みがある。中日本・西部日本地区の選手たちとも力を合わせ、1人でも多く西軍からの勝ち名乗りを挙げてもらいたいものだ。
なお、今年は全日本決勝のみフルラウンドドロー判定の際に1Rの延長戦が実施される事になっていたが、適用例は無かった。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。ちなみに5回戦制の東日本地区の公式ジャッジの基準はほぼ「B」と同じです。