駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第1試合・Sフェザー級4回戦/○片岡悠希[Gツダ](判定3−0)王田尚史[千里馬神戸]●

両者戦績は片岡2勝(0KO)2敗、王田2勝(0KO)5敗1分。片岡は9月に敗れて以来の再起戦、王田は11月にカムバック以来の初勝利を挙げている。
1R。片岡はスピード利してジャブを次々とヒットし、右ストレート、左右フックに繋げるが、この強打は粗い。王田は相手のパンチを額で受けつつ大振りフックで対抗。ボディに的絞るがクリーンヒットは無し。
2R。ミドル〜ショートレンジ打撃戦。パンチの回転で優位の片岡がヒット数で大差リード。王田はタフに応戦するが逆にグラつかされる場面も。片岡も無傷ではないがポイント確保は確か。
3R。同様の展開。王田は打たれては打ち返し、というファイトスタイルだが、片岡は精度と手数の差でヒット数大差リード。片岡は当てに行く感じのジャブ、ストレート中心でKOの予感は乏しい。
4R。王田は捨て身のアタック。右アッパーも連発し、圧力かけて詰め寄る。片岡も迎撃手堅く五分に応戦するが、こちらはやや淡白な感も。ゴング前まで激しく攻め立てた王田ではあったが、逆転KOには至らず。
公式判定は原田40-37、野田40-37、宮崎39-37の3−0で片岡。駒木の採点は「A」39-37「B」40-37で片岡優勢。
片岡がリズムの良い迎撃でヒット数大差優勢。スピード差を利したボクシングで今日は完勝。パンチ力は物足りない所も有るが、回転とジャブの使い方は良くなって来た。
王田はタフに応戦もスピード不足で打たせ過ぎ。持ち味活かすには時間も短すぎた。