駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第3試合・Sフライ級契約ウェイト(51.5kg)4回戦/○内田悟[Gツダ](判定3−0)長野健次[尼崎]●

両者戦績は内田2勝(1KO)6敗3分、サウスポーの長野3勝(2KO)5敗1分。内田は11月に1年半振りの試合に敗れ、再起戦のやり直し。長野は12月に3勝目を挙げた。共にこれがB級昇格を賭けた一戦。
1R。両者足を使いつつ、ミドルレンジで牽制気味の打ち合い。長野が先手で仕掛けるが、内田の対応も冷静で、手数負けせず互角近辺の攻防に。お互い決め手が欲しい。
2R。このラウンドもミドルレンジでの攻防。内田のジャブ、ワン・ツーが徐々に優勢。長野もストレートで対抗するが明確なヒット数で見劣り。
3R。同様の展開。内田のジャブが精度良く、主導権を奪いにかかる。しかし長野もストレート決めて内田の動きを止める。共に決定打無く微差の範疇。
4R。やや距離詰まって打撃戦に。頭がぶつかるほどのラフな打ち合いの中で、長野は弱点のアゴを削られて足がふらつくシーン。何とか持ち直して反撃するが、貴重な見せ場を内田に奪われた。
公式判定は川上40-38、原田39-37、坂本39-38の3−0で内田。駒木の採点は「A」39-37「B」40-38で内田優勢。
ほぼフルラウンド、中間距離でワン・ツー合戦に終始。内田が精度とハンドスピードの差を活かして小差リードを確保しポイント争いにもつなげた。4Rにはアゴを打って効かせて確勝の形。但し、6回戦では決定力が課題になりそう。
長野は細かくステップを踏んでアグレッシブに手数出したが、まだ当て勘が物足りない。互角には争ったが、それ以上の内容を作れずにポイントを獲り損ねた。