駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

通常は神戸サンボーホールを常打ち会場としている千里馬神戸ジムだが、今年最初の自主興行は、場所を神戸市の「北区民センター・すずらんホール」に変えての“番外編”。3月に今回の会場の近くに暖簾分けされた新ジムを構えるにあたってのお披露目興行という趣旨のようだ。
会場は神戸電鉄鈴蘭台」駅から徒歩5分程度というロケーション。駅からのアクセスは比較的便利なのだが、そこへ至るまでの過程がかなりの難行。交通費が割高なアクセスしか選択出来ない事もあり、神戸市外在住の人たちにとっては精神的・物理的ハードルの高い会場と言えそうだ。また、キャパシティ500程度と中途半端な規模ゆえにチケットの単価が上がったり、それなのに会場側の都合のため当日券の販売が出来なかったりと、主催者側にとっても使い勝手が悪い模様。今回のような特殊な事情が無い限りは、再度ボクシング興行に使用される事は無さそうだ。というか、なるべく控えて頂きたいというのが正直な感想だ(苦笑)。
さて、試合の方は全7試合・48Rのラインナップ。ダブルメイン扱いとなった10回戦2試合には、当地が準地元となる丸元大成と、千里馬勢のジム頭・武本在樹が出場。丸元はタイ人相手のチューンナップマッチだが、武本は元日本ランカー相手のランキング防衛戦というハードなマッチメイクになった。再度の世界挑戦を目論みながらも煮え切らない内容・結果の試合が続く武本にとっては、現状打破を目指すための正念場となる一戦だ。
その他、セミ格の8回戦にも日本ランカーの玉越強平が登場するなど、“番外編”とはいえ、なかなか豪華なメンバーが揃った。出場選手たちには、地元の人たちを今度はサンボーホールに連れて来れるような奮闘を期待したい。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。