フェザー級展望
フェザー級は10人参加。昨年の最激戦区だが、6人減でこの数字。本来の選手層から考えると非常に寂しい人数だ。
出場選手及び08年以降の戦績
- 佐野充啓[協会預] 2勝(0KO)無敗 スイッチ
- 08/11/14 VS八木義昭[オール]○(判定2−1/39-37.39-38.38-39)
- 08/05/04 VS磯野拓真[塚原京都]○(判定3−0/39-37.39-38.39-38)
- 吉田文郎[ハラダ] 2勝(0KO)3敗 サウスポー
※07年9月以来1年6ヶ月長期休場
- 片山恵司[大阪帝拳] 1勝(1KO)2敗1分
- 高埜剛[尼崎亀谷] 4勝(2KO)1敗
- 08/06/22 VS中野利保[ウォズ]●(3R0分23秒TKO)=Fe級西日本2回戦
- 08/03/16 VS川脇成太[オール]○(判定3−0/40-36.40-37.39-38)=Fe級西日本1回戦
- 細木勇佑[ワイルドビート]3勝(2KO)2敗
- 八木義昭[オール] 1勝(0KO)2敗
- 08/11/14 VS佐野充啓[大星森垣]●(判定1−2/39-38.38-39.37-39)
- 08/09/07 VS金沢裕二[進光]○(判定3−0/40-37.39-37.39-38)
- 王田尚史[千里馬神戸] 2勝(0KO)6敗1分
- 09/02/08 VS片岡悠希[Gツダ]●(判定0−3/37-39.37-40.37-40)
- 08/11/02 VS多谷友宏[大星]○(判定2−0/39-38.39-38.38-38)
- 08/06/22 VS大堀晃司[井岡]●(判定1−2/39-38.37-39.37-40)=Fe級西日本2回戦
- 安田善郎[大鵬] 1勝(1KO)3敗
- 08/07/24 VS細木勇佑[ワイルドビート]●(4R2分22秒TKO)
- 08/04/28 VS大堀晃司[井岡]●(3R1分09秒TKO)=Fe級西日本1回戦
- ミッキー高山[進光] 3勝(2KO)4敗
- 08/12/23 VS木村憲五[大鵬]○(1R2分27秒KO)
- 08/09/15 VS下休場マサオ[正拳]○(判定3−0/40-37.40-37.39-38)
- 08/07/21 VS毛利哲也[エディ]○(3R1分30秒KO)
- 08/03/16 VS中川章[泉北]●(4R2分24秒TKO)=SFe級西日本1回戦
トーナメント展望
フェザー級は10人参加。今年度は各階級でエントリー数が減っているが、この階級も大幅減。ただ、有力候補のレベルは昨年並をキープしており、序盤戦から激闘が期待できそうだ。
トーナメントの軸となるのは、昨年も優勝候補扱いで期待されていた高埜。昨年敗退した試合以来の再起とブランクが長いのが気になるが、高い攻撃力でリベンジを狙う。ただし、緒戦から油断ならない相手との対戦が続く模様で、今年も試練のトーナメントとなる。
それに続くのは、高埜の反対側のブロックに据わった細木、そしてその細木を昨秋高知で降した新鋭の橋本の2人、さらに高埜と緒戦で対戦する片山も戦績以上の実力者で波乱の立役者となる可能性も。ソツのない試合振りが目立つ佐野の存在も覚えておきたい。
前半戦各試合展望
◎Aブロック=佐野充啓×吉田文郎(3/21尼崎2部)
佐野は、デビュー戦をサウスポー、2戦目を主に右で戦ったスイッチヒッター。やや器用貧乏の嫌いもあるが、短期間で欠点を修正するなど伸び盛りとも解釈が出来る。吉田は1年半ぶりの復帰となるが、これまでの試合振りは同じ相手に対して連勝を果たした試合も含めて、新人戦を戦うには厳しそうな水準だった。試合までの時間の過ごし方が問われる。
◎Bブロック=片山恵司×高埜剛(3/21尼崎2部)
高埜は抜群のパンチ力と回転の利いた連打が持ち味の攻撃タイプ。しかし守備の穴を突かれて昨年は打ちつ打たれつの試合で惜敗、涙を呑んだ。片山も、戦績こそ振るわないがパンチ力は非凡で、かつて西日本準Vの経験がある柳井にドローに持ち込むなど実績の裏付けもある。ただ、全身を使って相手の攻めを捌くのが苦手で、高埜の猛攻を凌げるかどうかは未知数。ハードパンチャー同士の激しい打撃戦が展開されるだろう。高埜がやや有利ながら、勝負の運命を握るサイコロは、片山の勝ちに出る目も用意されている。
◎Cブロック=[細木勇佑×八木義昭]×[王田尚史×安田善郎] (4/5阿倍野&3/21尼崎2部&5/5尼崎1部)
変則トーナメントの割を食った形のブロック。細木×八木は、細木がスピードと攻撃力の優位を活かせる展開になりそう。八木は圧力をかけて得意のフック連打をお見舞いし、細木のやや甘いガードと、真っ直ぐ退がりがちな悪癖を引き出したい。王田×安田は、王田がタフネスさを発揮して粘り勝ちする公算が高いが、スピード不足を安田に咎められると空転を繰り返しての判定負けとなる可能性も。
2回戦は細木が勝ちあがっていれば細木が緒戦と同じく、安定した攻守で主導権を握るだろう。対戦相手はやはり果敢に攻めて相手のペースを崩す努力を粘り強く続けるべき。八木が勝ち上がった場合は非常に混沌とした情勢となる。
◎Dブロック=ミッキー高山×橋本和樹(4/19IMP2部)
高山は4連敗後3連勝という派手な戦績だが、勝った相手はいずれも未勝利〜1勝クラスであり、新人王戦参戦の手土産となるかどうかは微妙な実績。非力さと打たれ脆さが出なければ良いが……。橋本は11月の試合を観ていないので判断し辛いところがあるが、8月のデビュー戦では荒っぽい攻めが目に付く一方で右ストレートの威力も見栄えした。順当なら、橋本がその右を高山の甘いガードを突き破り、顔面に叩き込んで勝負を決めると見るが。