第１部総括

メインの王座決定戦は、元東洋王者と無冠の覇者の対決に相応しい高レベルの大激戦。試合内容で筆者が口を挟む余地など無いが、西日本ボクシングファンの気持ちからすれば、理想とは真逆の形で収まってしまった結果に脱力感を禁じ得ない。筆者個人としても、数年前から思い入れのあった選手だけに非常に残念である。本人の気持ち次第だが、筆者は再起する姿を見てみたい。
セミでは李が２Ｒにクリーンノックダウンを奪って、見事な勝利。フライ級では決定力不足が目立っていただけに、僥倖とも言うべき快勝だろう。今後はこれで得た地位に相応しい技術と強さを身に付けることがノルマになって来る。まだまだボクシングという険しい山の道は麓を過ぎたばかりである。