駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

スーパーバンタム級決勝展望 細川智弘[六島]×恒岡朗[大星]

細川はここまで6戦6勝。抜群のスピードで主導権を決して手放さない試合振りが身上。しかしKO数ゼロというデータが表すように非力さが目立ち、準決勝ではボディブローを喰って失速するなど体力的な脆さも見せた。それでも攻撃精度面の改善など、試合を重ねて地力をつけて来ており、今後の成長も楽しみな選手ではある。
対する恒岡は当て勘の良いパワーパンチで、ここまでの3戦全てKOまたはノックダウンを奪取している強打者。体の堅さが目に付き、ボディワークなどの守備面でそれが災いしている面も見受けられるが、それが逆に高い攻撃力に繋がっている様子。
パワーで押す恒岡の攻勢を、細川がどうスピードで捌きつつ軽打でポイントを稼いで行くかという、典型的なファイター×アウトボクサーの試合展開になるだろう。総合力では細川がやや優位と見るが、ジャッジを味方につけられそうな恒岡が後半ラウンドに追い込んで際どい判定勝負になる公算が大。細川は前半ラウンドでヒットを集めて恒岡を出来る限り消耗させておきたい。