駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

スーパーフェザー級展望 西永哲也[進光]×大谷康晴[クラトキ]

今期のSフェザー級戦線はやや小粒な印象。しかし成長の跡を見せた新勢力と戦前からの有力候補が勝ち上がり、一応の形は整った。
西永は、以前は攻守共に粗い印象があったが、今年に入って当て勘が良くなり、それに伴ってアグレッシブに仕掛けてジャブ起点のコンビネーションを決めるという自分の型が出来上がった。下り気味のガードが気になる所があり、まだまだ安心して見られないが上り調子の強みがある。
大谷は精度の高いフック中心の攻めが持ち味。カウンターのタイミングもセンスを感じさせるが、スピード面でやや難あり、攻防分離の傾向もあってゲームメイクに課題を残している。しかし、ここまで苦戦しながらも小差の優勢を決して手放さなかった勝負強さは買える。
勝敗予想をしろと言われると困難を極める互角のカード。大谷が西永の守備難を咎めて有利に進める可能性もあるが、詰めの甘さが響いて手痛い反撃を食らうパターンもありそう。