駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・Sバンタム級4回戦/○石東正浩(1R 0分52秒 KO)藤田優人●

両者これがデビュー戦。硬さを隠せない表情で、応援に来てくれた身内に手を振る様子が微笑ましい。世界チャンピオンになる選手も、こんな感じでボクサー人生の幕を開けるのだろう。
1R。試合開始直後から、両者気持ちが先走ったのワン・ツーの打ち合い。防御にまで気が回っていない感じで、双方の顔面にカウンター気味のジャブ、ストレートがヒットしてゆく。開始30秒過ぎ、石東が右ストレートを藤田のガードの空いた左アゴにクリーンヒットさせ、綺麗なダウンを奪う。藤田はすぐに立ち上がったものの、明らかに効かされている様子で、試合再開直後に真正面からワン・ツーを浴びて顔をのけぞらせると、レフェリーがそうする事を準備していたかのような早いタイミングで試合を止めた。
両者の戦績はこれで石東1勝(1KO)、藤田1敗となった。2人とも地に足が着いていないような戦い振りで、本来の実力を発揮出来ないまま、時の運だけで勝負が決まったような感じ。まずは落ち着いて攻防一体の動きが出来るようになってもらいたい。