駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・Sライト級(64kg)契約ウェイト4回戦/○清水昭次(判定3−0)山辺正博●

両者これがデビュー戦。山辺はサウスポースタイル。
1R。ヘディング気味に頭を低く下げ、ぎこちない動きながら清水がアグレッシブに左フック、右ストレートを浴びせていって優勢に。ただスピードが不足気味で、オープンブロー気味なのも気になるところ。一方の山辺はコンパクトなパンチを放つが、手数の少なさばかりが目立ってしまった。
2R。清水が強引に左フックをクリーンヒットさせ、さらにロープ際でステップを踏みながらアグレッシブに攻めて行く。山辺もワン・ツー主体の攻めを見せているが、極端に頭を下げた清水に手を焼く内にガードが下がってしまい、痛打を浴びてしまう。
3R。山辺、このラウンドは清水のメクラ打ち気味な攻めによく対処してショートパンチを浴びせていった。しかし、終盤またしてもクリーンヒットを浴びせられ、ポイント的には混沌。
4R。清水の大振りのオーバーハンドブローが再三ヒットして有効打に。オープン気味で威力に欠けるが、山辺の動きを止める役割は十分に果たすパンチ。一方の山辺も、よく手数を出して細かいパンチは当てていた。採点の上では少差か。
公式判定は39-38、39-38、39-37の3−0で清水。駒木の採点でも40-37で清水が優勢。
負けた山辺は勿論、勝った清水にも課題が多く残った試合だっただろう。ただ清水にとっては、デビュー戦でいきなりサウスポーが相手で、しかもそれに打ち勝ったのは大きな自信になるはずだ。