駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第7試合・ライト級4回戦/○大沢宏晋(1R2分10秒KO)福島智弘●

両者の戦績は、大沢1勝2分、福島1勝(1KO)3敗1分。大沢はデビュー以来の階級を1つ下げてのエントリー。昨年には次の試合で快勝した大崎丈二と引き分けている。一方の福島は02年デビュー。昨年度エントリーするも、初戦を棄権していた。
1R。ゴング直後、挨拶代わりのグローブタッチを拒否して不意打ちを仕掛ける大沢に、福島がややエキサイトして少々荒れた試合に。まず福島が大沢の低いガードを突いて右フックを叩き込みダウンを奪うも、大沢のダメージは浅い。徐々にスピードとコンビネーションの技術差が浮き彫りになって形勢は逆転。大沢が連打からの左フックでダウンを奪い返すと、更に連打を畳み掛けて2ノックダウンで逆転KO勝ちを飾った。
豪快な試合を制した大沢はこれで2勝目。未熟なデトロイトスタイルを使ったりガードが低かったりと、攻守にまだ荒削りな面は見られるものの、動きを見ると体幹が随分としっかり出来ているのに好感が持てた。これから新しいパンチを覚えるたびにドンドン強くなっていくだろう。一方の敗れた福島だが、平常心を失ってしまったのが全てではなかったか。