駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第7試合・ウェルター級4回戦/●浜田よしのり(判定0−3)細川貴之○

両者の戦績は、浜田2勝(1KO)2敗1分、細川4勝(2KO)3敗。新人王戦では、浜田は昨年Sライト級で初戦敗退、細川は03年度ライト級、04年度Sライト級でいずれも初戦敗退と勝ち運が無い。細川の昨年の相手は磯道鉄平だけに運も無かったが……。
1R。両者ジャブの打ち合い中心の攻防だが、浜田は素早さに欠ける印象で、細川の先手を許す。互いに大きなヒットは無いが、細かいヒットを的確に奪ったのは細川だった。
2R。細川がこのラウンドも先手を奪って主導権。サウスポースタイルからワン・ツー、左ストレートを当ててゆく。浜田も後半になって右ストレートで有効打奪うも、手数とジェネラルシップの面で劣勢。
3R。序盤、浜田がスリップ気味にコケると、軽めのパンチが当たった直後だったためにダウンとの判定。これでジャッジ的に圧倒的優勢に立った細川は、手数を控えて隙を見せずに慎重な一発狙い。挽回したい浜田だが、左フックで有効打を奪うも手数に乏しくて……。
4R。浜田はKO狙いの大振り。しかし細川はこれにインサイドブローで冷静に迎撃し、ヒット数を稼ぐ。浜田も懸命にフックを効かせる場面があったが、敗勢を覆すには至らず。
公式判定は40-35、39-36、39-36の3−0で細川。駒木の採点でも40-35細川優勢。
細川が新人王3度目のチャレンジで念願の初勝利。飛び抜けた存在がいない今年のウェルター級戦線だけに、勢いに乗れば良い所が狙えそうだ。これで5勝目となり、今年がラストチャンスになるだけに、是非とも頑張ってもらいたい。一方の浜田は、終始後手後手に回らされた格好。スピード、手数、アグレッシブさがいずれも勝ち切るには少しずつ足りない印象で、今のままでは4勝まで行っても6回戦で大きな壁に当たりそう。