駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第3試合・ウェルター級4回戦/●藤田和志(2R1分15秒KO)川人紀夫○

この試合もオープン戦。デビュー戦の藤田と1戦1分の川人が相対する。
1R。両者ストレート、フック中心の強打中心の乱打戦。スピード、アグレッシブさで勝るのは藤田で、ヒット数でも優勢に立つが、川人も狙い撃ち気味に変則的な左アッパーをクリーンヒットさせ、ジャッジ的には少差。
2R。川人がこのラウンドは強引にペースを掴み、コーナーに詰めて強打をヒット。その後の打ち合いで優位に立つと、やや気圧された藤田にすぐさま追い討ちをかけ、豪快な左右のフックをクリーンヒット! 藤田は前のめりに倒れて失神KO。セコンドはタオルを投げるのももどかしくリングに雪崩れ込んで試合を止めさせた。
両者の実力査定を終わらせる前に豪快なKO決着になってしまったが、フィニッシュ間際の川人の畳み掛け方は見事だった。この戦闘本能にボクシングのテクニックを噛み合わせられれば、もっと強くなるだろう。藤田は無残なプロデビュー戦になってしまったが、1ラウンドで見せたアグレッシブさで再起を果たして欲しい。ただ、もう少しボクシングの技術を覚えた方が良いのは確か。