駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・Sフェザー級4回戦/○日高慎一(2R2分23秒TKO)岩下幸右●

両者の戦績は、日高4勝(3KO)1敗、岩下2勝(1KO)2敗。共に新人王戦は初エントリー。岩下については、過去駒木が観戦した2回の試合はいずれも敗戦しており、何だか異様に相性が悪い感じ(苦笑)。ちなみに昨年11月の試合の模様はhttp://d.hatena.ne.jp/komagi/20041128#p5を参照のこと。
1R。序盤、中間距離でのジャブの突き合いから、岩下が果敢にショートフックの連打を放って主導権を握り、手数で優勢に。中盤以降も上下にコンビネーションを集め、このラウンドのポイントを明確に奪う。日高の反撃は、岩下のガードの前に最小限度で抑えられた。
2R。接近戦で、両者スピード感のある打ち合い。互いに互いの上下へ鋭いコンビネーションを当ててゆくスリリングな攻防。岩下が1発クリーンヒットを奪い、このラウンドも優勢に立つかと思われた次の瞬間、日高のハンドスピードが突然に一段階上のギアが入ったかのように一変し、猛烈な逆襲を開始する。先程までのお返しとばかりにクリーンヒットを連発し、岩下の抵抗を力づくで捻じ伏せて一方的な展開に持ち込み、遂にはレフェリーストップを勝ち取ってしまった。
1回戦にしては高レベルの試合。“ギアチェンジ”後の日高の攻撃は4回戦離れしたもので、これは後々も期待出来そう。岩下も緒戦で姿を消すには惜しい存在にまで成長を遂げていたが、この日に駒木が生観戦した事が最大の敗因なのかも知れない(笑)。