駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・Sフライ級(52.0kg)契約ウェイト4回戦/●長野憲次(1R2分09秒TKO)名越光紀○

長野はデビュー戦、名越は1月のポンサクレック×小松戦の前座でデビューし、1戦1敗。
この長野もパフォーマンスを交えながらの入場。ホンマ、尼崎ジムはこんなのばっかか(苦笑)。
1R。オープニングヒットを奪ったのは長野。動きはなかなか鋭く、これがデビュー戦とは思えぬセンスの片鱗を覗かせる。しかし、名越が接近して強引な連打を放つと、長野は成す術無く守勢に立たされ、形勢は完全に名越ペース。こうなると“ミスターTKO”東野レフェリーの動向が嫌でも気になるところで、駒木の近くに座っていた某ジムの若手選手からは「ほら、もう止めるで、もう止めるで」という冷やかし混じりの声が。すると、本当にその直後にTKO決着になったから思わず駒木も苦笑い。
名越が力づくでペースと勝利をもぎ取った試合。センスを感じさせたのは長野の方だったが、これがデビュー戦の悲しさか、自分のペースを乱された時の対処が全く出来なかった。とはいえ、まだ挽回可能な所で止められただけに、同情の余地もあることはある。