第７試合・フェザー級４回戦／●藤本貴一（判定０−３）濱田英一○

デビュー戦の藤本を、キャリア４年目・２勝（1KO)５敗１分の濱田が迎え撃つ。
１Ｒ。先手を獲ったのは濱田も、藤本がデビュー戦らしからぬ落ち着いた動きでこれを捌き、正確性のあるワン・ツーを時折ヒットさせて濱田の勢いを削ぐ。しかし終盤、濱田が藤本の右アゴに軽くパンチを合わせてダウンを奪い、逆転。
２Ｒ。両者ロングレンジからフェイントを交えたジャブの突き合い。ただ、両者手数が少なく、アグレッシブさでは形勢互角。後半になると藤本がヒット数で若干リードしたように思えたが……。
３Ｒ。このラウンドも互いの手を読み合う静かな攻防戦。打ち合いでは藤本の脇を締めたワン・ツーが見栄えするが、濱田は先手、先手で手数を重ねて主導権を奪い、ヘッドスリップで被弾数を目減りさせてヒット数でもリード。
４Ｒ。藤本は採点の不利を悟ったか、アグレッシブになった。回転力に任せてショートを連打して手数を稼ぐ。濱田もカウンター気味に有効打を連発したが、攻撃の絶対数で見劣りした。
公式判定は３者とも38-37で濱田支持。駒木の採点も38-37濱田。
藤本はデビュー戦にしては頑張ったが、１ラウンドのダウンが全てだった。