駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・Lフライ級6回戦/○宮下優[ドリーム](判定3−0)大橋卓矢[駿河]●

MVP候補筆頭と目された宮下だが、ガトリングガンの如く手数が飛び交う西軍予選の修羅場を潜り抜けてきた大橋の奮戦に大苦戦。1〜2R前半こそ、宮下はステップ・クリンチワークを使ってジャブ、フックで手数を稼ぎ下馬評通りの優勢を築くも、2R後半から大橋が強引に距離を詰めてペースの撹乱を狙い情勢は混沌。4R以降は、むしろ大橋が距離を掴んで攻勢をアピールするシーンが目立ち、すわ逆転かと思わせる波乱のムードになる。だが宮下も最終ラウンドまでテクニックを駆使して攻守において渋太く食い下がり、形勢不明のまま最終ラウンド終了のゴングを聞いた。
公式判定は3者とも58-57で宮下。駒木の採点は逆に58-57で大橋。微妙なラウンドもあり、地元判定云々ではなくて、自然と採点者が思い入れのある方に1点アドバンテージを振ってしまうような難しいジャッジではあった。