駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・フライ級6回戦/●斎藤茂郎[ランド](3R2分44秒KO)奈須勇樹[Gツダ]○

奈須は序盤から得意の左フック、右ストレートを打ち込んで好調振りをアピール。予選の激闘の中で培ったガードも機能し、斎藤の手数攻めをダメージに繋げさせない。しかしその斎藤も東日本新人王に相応しい攻守の冴えで互角以上の試合運びを見せた。
試合が動いたのは3R。斎藤がフック、アッパーで猛攻を仕掛けた所から奈須がカウンターで迎撃すると、ハンドスピードで勝る奈須の必殺・右ストレートがクリーンヒットし、斎藤は敢え無くダウン。何とか立ち上がって試合は再開されたが、間もなく右ストレートの追撃を喰らってレフェリーストップとなった。
西軍代表戦では苦戦を強いられ評判を落とした奈須だが、この大舞台で汚名返上。途中の過程は関係なく一瞬で試合を終わらせてしまう“ザラキ使い”の面目躍如といった感のある試合だった。