駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第10試合・ウェルター級6回戦/○渡部信宣[協栄](2R1分10秒KO)細川貴之[六島]●

1R。渡部はパワフルな強打で攻勢。ディフェンスに長けた細川はこれを際どくガード、ダッキングで避けて、逆に右ストレート、アッパーで有効打を奪う。それでも渡部のパワーは強烈で、細川をガードの上からの打撃で素っ飛ばす場面も。
2R。序盤から攻撃的な渡部、遂に右フックを豪快なクリーンヒット。細川はロープに頭を打ち付けるほどのダウン。これは何とか立ち上がったが動きに精細無く、再開直後にスリップ気味にキャンバスに手を着いた所でレフェリーはダウンの裁定。新人王ルールは6ラウンドでも2ノックダウン制で、これにて自動的KOとなった。ダウンが無くても数秒後には止められて然るべき場面で、この裁定も致し方無しだろう。
細川はディフェンス中心の慎重な試合運びで1Rをほぼ互角に凌いだものの、注意一秒怪我一生。右フック一発で全てを終わらされてしまった。やはりサウスポー相手だとカンが狂うのか。勝った渡部、評判の強打の威力は相当なもの。KO率が高いのも肯ける本格的なハードパンチャーである。