駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・バンタム級6回戦/○冨山浩之助[船橋ドラゴン](判定3−0)中村公彦[大星モリガキ]●

両者、中間距離で精度の高いとはいえないワン・ツー、強打合戦。1R終盤、中村が左ストレートのクリーンヒットから詰め寄るも、逆にカウンターを決められてダウン。2R、3Rも冨山が手数、ヒット数で上回ってポイント上の優勢を明らかにする。それでも4R以降、中村も持ち前の粘り強さで泥仕合に持ち込み、情勢を混沌とさせるが、前半のビハインドを挽回するには至らず。最終Rの壮絶なショートレンジでの手数合戦も互いに決め手なく、前半の差がそのまま採点結果に現れた格好。
公式判定は60-55、60-55、59-54の3−0で冨山。駒木の採点は58-56だがやはり冨山優勢。
中村のしつこい手数攻めを、冨山は技術の差で捌いて手数でも互角に渡り合いポイントアウト。全日本新人王としては「?」が付くレベルだが、さすがにここまで相手に恵まれると格の差が出て来るか。中村は持ち味のスタミナと手数が全日本決勝では決め手となり得ず、完敗。