駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・ミニマム級6回戦/○李昭浩[大阪帝拳](判定3−0)奥村和也[六島]●

この試合で6回戦デビューとなった李。緒戦の相手は、なんと05年度の新人王戦でLフライ級西日本準決勝まで進出し、昨年11月にはB級初勝利も飾っている奥村和也。ジムの期待の高さが窺えるマッチメイクだが、それにしても思い切ったものだ。
李はプロ緒戦とは思えぬ落ち着いた佇まい。ややガードが低いが、それ以外はソツの無い動きで好感が持てる。横の足も使え、当てカンもある。ミニマム級にしては体格に恵まれている印象で、ひょっとすると相当減量しているかも知れないが、スタミナも6Rまで尽きる事無く、試合の最後までアグレッシブさを失わなかった。現時点で既に8回戦級で、実績上位の奥村を相手に試合を通じて優勢をキープ。強引に前、前へ出て、左フックや右ストレートを次々とヒットさせていった。
奥村は体格差・パワー差が明らかで、大苦戦。所々で見せ場も作ったが、追い足を使って自分のペースに持ち込もうとした所を横の足でかわされる場面が目立った。
公式判定は60-54、59-55、59-55の3−0で李の完勝。駒木の採点も59-55で李優勢。