駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・Sライト級契約ウェイト(62kg)4回戦/○瀬戸口洋[金沢](判定3−0)東浦孝裕[進光]

戦績は瀬戸口、東浦ともに1敗。瀬戸口は12/11に新人王で1勝した金丸清隆[正拳]に判定負け、東浦は4/8に高瀬浩幸[江坂]とのデビュー戦対決に判定負けを喫して以来の2戦目。
1R。瀬戸口は左のガードを下げた“徳山スタイル”。しかし肝心のリードジャブが今ひとつで、東浦の右ストレートを度々浴びる。それでも瀬戸口は強引にショートレンジ戦に持ち込んでボディ中心の攻めに出て挽回する。
2R。東浦は手打ち気味のパンチでガードも緩く、全体的に動きが粗い印象。これを見切ったか、瀬戸口は落ち着きを取り戻してジャブ起点に冷静な攻めっぷりを見せ、ワン・ツーでダウンも奪う。何とか立った東浦は必死に粘ってこのラウンドを凌ぎきる。
3R。前ラウンドのダウンが影響したか、形勢に大きく差が出て来る。瀬戸口がワン・ツー中心の攻撃でヒットを重ね、明らかな優勢を築いた。
4R。このラウンドも瀬戸口が前半から圧倒。東浦の単調なワン・ツーを捌いて的確にヒットを奪ってゆく。後半は東浦のクリンチに攻めあぐんだが、ボディアッパーなどでヒットを追加し、勝負アリ。
公式判定は3者とも39-36の3−0で瀬戸口。駒木の採点は40-35で瀬戸口。
瀬戸口は「左ガードの低いところだけ徳山昌守」という金沢ジムによくいるタイプの選手だが、今回は相手の拙攻を咎めて快勝。2R以降は全く危な気が無かった。敗れた東浦は攻守共に隙が多すぎで、これでは今後も厳しい。ワン・ツーとガード、この最低限の2つをもっと磨いてもらいたい。