駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・Sバンタム級4回戦/○松井博史[エディ](2R2分30秒KO)西川良一[京都拳闘会]●

この試合も両者デビュー戦。
1R。西川が試合開始早々アグレッシブに出て行くが、やや攻めが粗い印象。一方の松井はディフェンス巧みでラウンド後半にはジャブで細かくヒット稼ぐも、打たれるとすぐクリンチに逃げるなど、ひ弱な面を見せてしまう。悪い意味で接戦のラウンド。
2R。松井は意を決したか、前、前へ距離を詰めに行く。迎え撃つ西川の手数は精度無くガードされ、逆に松井の右ストレートを浴びてグラつく。当然、かさに掛かって攻める松井だが、この場面は西川が何とか凌いで、逆に右ストレートをお返ししていった。しかし松井は焦らずジリジリと圧力をかけ、最後は右の強打1発でノックダウン。西川は立ち上がるも10カウントが数えられた。
松井が長身の体格とディフェンス技術の巧さを利してKO勝ち。打たれ脆くひ弱な面も窺わせたが、これから素質を開花させてゆけば面白い存在。西川は体格差に泣かされた所もあったが、一番の敗因は手数の精度に欠けたところ。