駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・Lフライ級4回戦/●キッコーマン和也[エディ](2R1分47秒TKO)孫田敏晴[レンゴー]○

ここからは当日デビューや、新人王戦に出場出来なかった選手たちによるオープン戦。
嫌が応にも目に耳につくリングネームのキッコーマン和也は本日デビュー戦。どうやらリングネームは某大企業とは全く関係なく、ジム関係者が語呂の良さで命名したものらしい。対する孫田は昨年9月のデビュー戦に敗れて1戦1敗。
1R。キッコーマンが試合開始直後から果敢に手数攻めを敢行も、精度甘くヒットは殆ど無し。相手の動きを全く見ずに自分1人でシャドーボクシングをしているように映る。ステップワークも両足爪先立ちでピョンピョンと飛び回るような感じで固い。しかし孫田もそんな相手の勢いに圧されて手数を出せず守勢に追い込まれ、キッコーマン以上に良い所が無い。
2R。序盤は1Rと同様の展開だったが、孫田の強打が出会い頭気味に1発ヒットすると、キッコーマンは過剰とも言えるような効き方を見せ、マウスピースを吐き出してしまう。孫田がすかさずボディブローを至近距離で連発すると、キッコーマンはフラフラになってしまい、レフェリーにストップされてしまった。
孫田は勢いに任せて攻めまくる相手に圧されて手数出せず苦戦も、ワンチャンスを活かして初勝利。しかし地力は4回戦でも並かそれよりやや下のクラスで、今日はいかにも相手に恵まれたという印象。
敗れたキッコーマンは、ハンドスピードこそ並以上だったが、それを支えるテクニックがごく基本的な所から欠落している感じ。物凄い打たれ脆さも気掛かりで、現状はちょっとプロとしてやって行くには難しい水準にある。