駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・Sフェザー級4回戦/○高橋正尚[エディ](3R0分56秒KO)種田圭介[ハラダ]●

この日の4回戦最後の試合。両者戦績は高橋1勝(0KO)1敗、種田1勝(0KO)無敗と、ようやくオープン戦にしてはマシな選手が出て来たという印象。高橋は昨年12/25にデビューして早くもこれが3試合目。種田は昨年9/14のデビュー戦以来の復帰戦となる。
1R。両者ジャブから大振りフックへと繋げる大味な強打合戦だが共に精度甘く命中率低い。有効打数は高橋3発、種田2発で、数的優位は僅かながら高橋か。
2R。高橋が右オーバーハンドを中心にクリーンヒットを決めて優勢。物凄い大振りだが不思議なほどカウンターでよく入る。種田もワン・ツー中心に手数攻めも、ガードされてヒットに結びつく攻撃は少ない。終盤には高橋がラッシュし、種田はTKO寸前に陥る。
3R。劣勢打開のため懸命に抵抗する種田だが、高橋が右フックを連続クリーンヒットすると、2発目はモロにアゴに直撃。種田はストンと真下に崩れ落ち、その弾みで高橋の肩に勢い良く顔面を痛打する不運も重なる。これを見たハラダジム陣営がタオルを投入し、試合終了。ダメージが濃いためKO裁定となった。
高橋が打撃戦で右フックとタイミングのハマったカウンターを次々と決めてKO勝ち。技術的にはまだまだアラが有るが、今日のパフォーマンスが常に出せるようなら、これからも4回戦でなら勝ち負けしてゆけるだろう。
種田は動き全体に余裕が無い感じで、それが攻守の甘さに繋がっている。もう少し相手の動きを良く見て、それに対応して戦う事を覚えたい。地力そのものは4回戦並クラスぐらいはある。