駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・Lフライ級6回戦/○松下泰士[ヨシヤマ](判定3−0)森栄良平[尼崎亀谷]●

公式判定は野田60-54、大黒58-56、宮崎58-56の3−0で松下。駒木の採点は「西」60-54「東」60-56でいずれも松下。
松下は、新たに得た技術を着実に地力の中に織り込むことで、高い安定性を誇る選手へと成長して来ている。非力だったパンチにはキレが備わり、ディフェンス面もガードの低さが目立たない程に他の技術が洗練されて来た。攻守のバランスを取ったままでスキルアップが図られているのも好感。これでA級への昇格が決まったが、今ならランカーはともかくとして8回戦でも五分以上に戦っていけるだろう。
敗れた森栄は、相変わらずのアグレッシブさで終始攻めまくったが、松下の堅守に攻撃力を減殺されて完敗を喫した。勢いだけでは通用しない相手に文字通り跳ね返された格好で、恐らくはこれがA級の壁という事になるのだろう。