駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第10試合・Sフェザー級4回戦/○金丸清隆[正拳](判定3−0)金沢勝志[ハラダ]●

スーパーフェザー級の2回戦は優勝候補同士の一戦。勝者は5/28和歌山の勝者・香川良平[神拳阪神]と対戦する。
金丸は1回戦、小西隆弘[川田]を大差判定で降しての2回戦進出。戦績は4勝(2KO)1敗。一方の金沢は1回戦で百田諭志[大阪帝拳]とのパワフルな打撃戦を制して5勝(2KO)4敗の戦績。
公式判定は野田40-37、藤田40-38、半田39-37の3−0で金丸。駒木の採点は「西」「東」とも39-37で金丸優勢。
前半からタイミングを測りながらの強打合戦、しかし後半からは微妙に距離がずれ、更には互いに体力をロスしてヒット数の少ない地味な戦いに転じて意外な凡戦となってしまった。普段KO狙いの強打者が負けない事を優先するとこうなってしまうものなのか……。
金丸は明らかにスタミナ配分を考えた戦い振りで、確実なポイントアウト狙いを実らせた。ステップワークなどの小技を身につけ、技能面での進歩も窺えるが、持ち味の豪快さとパワフルさが薄れて一長一短か。また、ここまでしてもなお4Rにはスタミナが切れているのも問題。慣れない足を使うファイトスタイルで余力を失った面もあるのだろうが……
金沢は得意のパワーとフックを活かす展開に最後まで持っていけず、結果的に相手の土俵に乗ったまま4Rを終えてしまったという感じ。今日のところは塩漬けにされて完敗の体。6回戦での再起戦では、是非とも持ち味を活かす形の試合を観たいものだ。