駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第11試合・ウェルター級4回戦/△やんばる田中[六島](判定1−1・田中勝者扱い)池川裕介[大鵬]▲

ウェルター級の2回戦。田中はかつて「ドラゴン田中」と名乗っていた選手で1勝(0KO)1敗1分の戦績。1回戦シードで昨年8月以来の試合となる。一方の池川は、1回戦の巻野基浩[白鷺]戦がデビュー戦で、1勝(1KO)無敗の戦績。しかしその1回戦は、明らかにプロ未満の実力の相手に11秒殺勝利で、今日が実質的なデビュー戦と言って良さそう。
公式判定は半田39-37(田中優勢)、宮崎39-38(池川優勢)、北村38-38の三者三様ドローで、田中が優勢点を得て勝者扱い。駒木の採点は「西」「東」とも39-37田中優勢。
田中はガードを固め、キャリアの浅い池川の攻め疲れを待って左のジャブ、フックを打ち込む作戦を貫徹して、ドロー裁定ながら際どくベスト4進出を果たした。しかし4R後半には自分までバテてしまい、膠着・泥仕合に陥ってしまったのは残念。準決勝は優勝候補の好川大智[大阪帝拳]との一戦。短期間での改善は難しいだろうが、高い戦意に対応した体力を一刻も早く身につけたいところ。
池川は基本に忠実な攻守で健闘した。ハンドスピードや相手の攻撃に対する対応も及第点。しかしながら、有り体に言って器用貧乏・体力不足の現状。現状打破のためには攻撃面で何か決め手となる得意の強打かコンビネーションが欲しい。