駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第12試合・ミドル級4回戦/○庄司卓司[大星モリガキ](1R1分28秒KO)亀谷亮輔[森岡]●

ミドル級のベスト8。9人トーナメントの唯一の1回戦が中止となって、両者今期緒戦となる“2回戦”。
庄司は昨年12月のデビュー戦で、今期ベスト4進出を決めた福森智史に敗れて未勝利1敗の戦績。一方の亀谷は1勝(1KO)2敗だが、ここ2試合連続して壮絶な打ち合いの末に1RKO負けを喫している。
1R。庄司はゴングが鳴るや否や対角線に駆け出す“大曲輝斉方式”で仕掛けると、亀谷もこれに応じてミドル級4回戦らしい乱打戦に突入するが、打たれ弱い亀谷はフック連打から手痛いクリーンヒットを決められて敢え無くダウン。ここは何とか立ち上がったが、更に強打をお見舞いされて遂にレフェリーストップ。
庄司がデビュー戦KO負けの汚名をすすぐ鮮やかなKO勝ちでベスト4進出。このまま勢いに乗って、西日本決勝で福森とのリベンジマッチを実現させたいところだろう。試合時間が短過ぎて技術面の査定は出来なかったが、ミドル級らしい決定力は持っているようで、次戦も激しいバトルが期待できよう。
敗れた亀谷はこれで3連続の1RKO負け。恐らくはコミッショナー側から引退か長期休養の勧告が出ると思われる。敗れた試合でも、圧倒的攻勢に出る場面もあり、決して能力が足りないわけではないのだが、致命的な被弾を避ける為の意識付けが弱すぎるのだろう。再起するならば、ディフェンス面の強化が最優先事項だ。