駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・Sライト級契約ウェイト(62kg)4回戦/●小浦佳斗[進光](3R1分47秒TKO)巴山宏知[正拳]○

小浦は昨年11/6のデビュー戦で豪快な打ち合いの末にKO負けを喫して1戦未勝利1敗。巴山は今年3/18のデビュー戦で3勝選手の松本和也[明石]に判定勝ちを収めて1戦1勝(0KO)無敗。
巴山がパワーに任せた密着してのボディ攻めと、相変わらずセンスを感じさせる右ストレートとで力任せにTKOをもぎ取った形。一定以上の才能を感じさせるものの、試合振りはいかにも荒削りであり、逆に言えば「才能だけで勝っている」という段階。普通に4回戦を戦うなら現状でも順調に勝ち星を積み重ねていけるだろうが、6回戦や新人王トーナメントでは思わぬ所で壁に当たるかも知れない。
小浦は1R早々からアグレッシブに戦ったが、距離感が甘くパンチを当てる前にクリンチされて膠着に陥った。いかにも不器用な戦い振りで、ズルズルと主導権と体力を失った。今の所は溢れる戦意を拳に乗せる事が出来ていない感じ。とはいえ2戦2敗の選手とは思えない地力ゆえ、戦績相応の相手を選べば1勝は目前だろう。