駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-06-10から1日間の記事一覧

興行全体の総括

試合内容以上に意義深かったメインについては先述の通り。前座試合に関しては、出場選手のレベルがそのまま試合内容に直結したかなぁというところ。西日本新人王2人が出場した2つの試合が充実度では図抜けており、試合順的にはこの2つがセミ、セミ前でも…

第8試合・バンタム級8回戦/○川端賢樹[姫路木下](1R2分16秒TKO)川原慎次[正拳]●

メインイベントは西日本のカルト的存在でもある名物ボクサー・川原慎次の悲壮なるチャレンジマッチ。 元Sフライ級日本王者で、現在は日本バンタム級1位にランクされる川端は23勝(13KO)7敗2分の戦績。対する入場テーマ『仁義なき戦い』に似合った強面が話…

第7試合・フェザー級6回戦/○佐梁孝志[明石](判定3−0)藤本弘明[正拳]●

佐梁は5勝(1KO)7敗の戦績で、4/9に川波武士[大鵬]に敗れてから短期でのカムバック。昨年12月に6回戦で1勝を挙げており、既にA級昇格にリーチが掛かっている。対する藤本は5勝(3KO)3敗1分の戦績で、こちらは昨年3月に当時プロ3戦目の6回戦ボーイだ…

第6試合・ライト級6回戦/○大沢宏晋[大星](判定3−0)坂井允[鈴鹿ニイミ]●

05年度ライト級西日本新人王・大沢の復帰2戦目。戦績は6勝(2KO)1敗2分で、この試合に勝てばA級昇進となる。対する中日本から遠征の坂井は7勝(5KO)4敗の戦績。02年フェザー級中日本新人王のタイトルを持ち、8回戦での勝利経験もある。 公式判定は宮崎…

第5試合・ライト級6回戦/○高橋秀鎮(3R1分52秒TKO)竹ヶ鼻亮二[進光]●

両者の戦績は高橋4勝(2KO)1敗1分、竹ヶ鼻は4勝(1KO)7敗2分。 1R。中間距離でジャブからワン・ツー中心の強打を打ち合う攻防戦。6回戦にしては両者ともパンチの精度が粗い感じでヒット数少なくほぼ互角だが、高橋は先手、先手で仕掛けて僅かにジェネ…

第4試合・Lフライ級6回戦/○山脇正輝[大阪帝拳](判定3−0)諸一宇[尼崎]●

05年度Lフライ級西日本新人王・山脇の再起戦。西軍代表決定戦で惜しい星を落として初黒星を喫し、現在の戦績は5勝(0KO)1敗1分。対する諸は4勝(1KO)3敗3分の戦績。思うように戦績を伸ばす事が出来ないでいるが、最近はディフェンスを中心に技術の進境…

第3試合・Sライト級契約ウェイト(62kg)4回戦/●小浦佳斗[進光](3R1分47秒TKO)巴山宏知[正拳]○

小浦は昨年11/6のデビュー戦で豪快な打ち合いの末にKO負けを喫して1戦未勝利1敗。巴山は今年3/18のデビュー戦で3勝選手の松本和也[明石]に判定勝ちを収めて1戦1勝(0KO)無敗。 巴山がパワーに任せた密着してのボディ攻めと、相変わらずセンスを感じさせ…

第2試合・フライ級契約ウェイト(50kg)4回戦/●長田瞬志[陽光アダチ](判定0−2)金城吉廣[正拳]○

長田は昨年8/28のデビュー戦以来のリングで、戦績は勝ち負け無しの1分け。金城は昨年4/30に浦西勝史[神拳阪神]に敗れて以来1年以上のブランクを経ての復帰戦で2勝(0KO)5敗1分。 公式判定は半田39-37、原田39-38、上中38-38の2−0で金城。駒木の採点は…

第1試合・スーパーバンタム級契約ウェイト(54kg)4回戦/○上村徹[神拳阪神](判定3−0)村上裕[正拳]●

上村はこの日がデビュー戦。そして村上は9戦して未勝利、引き分けも無しの9敗という戦績。デビュー当初は脱臼癖に悩まされ、試合中に両肩が抜けたというエピソードからついた渾名は“ロケットパンチ”。手術をしてまでこの体質を克服したが、勝ち運に恵まれ…

拳王への道(正拳ジム主催興行)

阿倍野区民ホール・大ホールでの、正拳ジム定例主催興行。メインはジム所属の名物選手・“ナニワの帝王”“たこ焼き屋ボクサー”川原慎次が、元日本Sフライ級王者の川端賢樹[姫路木下]と引退を賭けて臨む8回戦。日本ランカー以上の選手は先述の川端だけで、全…