駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

ミドル級中盤情勢

準決勝カード

  • 福森智史[正拳]×鳥居文彦[進光]
  • 岩尾剛[泉北]×庄司卓司[大星モリガキ]

情勢解説&終盤展望

ベスト4進出者は、全員がエントリー前のキャリアが1戦以下という文字通りの新人戦。確かに有力候補と言うには心許無いメンバーが揃っていたが、ここまで勢力図が一変するとは流石に想像出来なかった。
各選手の緒戦の内容から判断すると、現時点の最有力候補は福森智史という事になろうか。試合時間は僅か36秒だったが、その中でも高い精度とパワー溢れる攻撃力を見せ付けてくれた。キャリア不足と、そこから発生する不確定要素も大きいが、それは他の選手も同じ条件だ。
福森と対戦するのは、1回戦がデビュー戦だった鳥居文彦。初の実戦ながら厄介な相手に4ラウンド戦い抜いたのは評価出来るが、スピードやスタミナなどは平凡なルーキーのそれ。この1試合の経験がどこまで彼を変えたかがポイント。
反対側のブロックでは、緒戦でキャリア6戦の選手を体力・パワーで押し切った岩尾剛と、同じく緒戦を1RKO勝ちで突破、嬉しい初勝利を挙げた庄司卓の一戦。岩尾はまだ技術的には平凡だが、デビュー戦からの上積みが見られた事に好感。庄司は壮絶な乱打戦を制して勝負強さを感じさせたが、昨年12/11のデビュー戦(※駒木は未見)では先述の福森に敗れており、まだ能力面で信用しきれない所もある。