駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

スーパーフライ級中盤情勢

準決勝カード

  • 難波拓人[Gツダ]×川口裕[エディ]
  • 加藤心和[金沢]×松吉成祐[八尾]

情勢解説&終盤展望

この階級もここまでは概ね順当で、残るべき有力選手はキッチリ残っている。ただしベスト8戦のうち2試合が中止となり、内容の薄さは否めない。未だ序盤戦の延長という印象もする。
相手選手の計量オーバーによる不戦勝を得てベスト4進出の川口裕は、昨年7月に1RKOで圧勝している難波拓人が相手で、ここでも巡り合わせに恵まれた感じ。難波の1回戦での戦い振りからして、それほど力関係に変動が生じたとは思えないし、普通に戦えば昨夏の再現となるだろう。唯一の懸念材料は昨年11/22以来実戦から離れている事ぐらい。
もう1つの対戦カードでは、金沢ジムらしからぬ堅実なガードと、単発気味ながら精度の高いフックで安定した戦い振りが光る加藤心和が有利。緒戦を1RTKOで突破した松吉成祐は、ラッシュ時の爆発力には見所があるものの、ハンドスピードに欠ける攻勢で加藤のディフェンスを突き破れるかは微妙。自分の得意な形にどう持ち込むかがカギ。